住まいの老朽化について

住まいの老朽化について、構造による特徴や、腐食しやすい部分などを交えながら説明いたします。住宅は完成した直後から劣化が始まるものであり、人間と同じように歳を取るごとに状態が悪くなる部分が増えてくるという特性があります。建物の構造形式によって劣化の進行スピードや箇所が異なることがあり、住宅の構造形式である木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造それぞれに老朽化する特徴も異なります。木造住宅におきましては、基本構造部材が木材であることから水分が多い箇所や雨水で濡れる箇所は腐朽しやすく、防腐剤を施していても長期間水分に晒されるとどんな木材であっても腐ってしまいます。
鉄骨造の住宅におきましては、主要構造部材が鉄骨であり、素材が鉄であることから錆が大敵となります。やはり水気の多い部分に錆が発生するため、いかに水気から鉄骨を守るような納まりをするかが重要なポイントになります。鉄筋コンクリート造の住宅におきましては、網目状に組んだ鉄筋をコンクリートで保護する構造であるため、コンクリート部分に割れが発生すると中に雨水等が浸透するため、そこから内部の鉄筋が腐食し、構造体の強度を低下させてしまうことになります。どの構造においても水気が建物を老朽化させてしまうため、それぞれの構造に適した防水や納まりしっかりと施工しなくてはなりません。
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